こんにちは、ゼンダマン3号です。バジュラカップも残すところ1週となりました。第三週となると毎月プレイヤー達が月末に向けてデッキを隠しだす週の印象を受けます。そんな言わば「静寂」の第三週、今回のランキングはどのようになっているでしょうか。
本稿はデュエプレ上位ランカーの方々にお声かけさせていただき、環境にあるデッキをランク付けして頂いたものをまとめた物になります。ランクマッチのデッキ選びやカード生成の参考になればと思います。
また本稿は「参加プレイヤー紹介」「個別デッキランキング」「総合デッキランキング」の3部構成となっております。「総合ランキング」の章では今回ランク付けしたデッキの平均順位を算出し、簡単な解説を交えて紹介しています。サンプルデッキとして画像を掲載していますが、デッキ紹介用のサンプルであり、掲載された画像デッキレシピに基づいてランキング付けは行っていないのでご承知ください。
参加プレイヤー紹介(敬称略、参加順)
・taki(@taki_sweets)
ボルメテウスカップ最終1位
アルカディアスカップ最終3位
バロムカップ最終3位・ゼンダマン3号(@zendaman3gou)
ボルメテウスカップ最終6位
バロムカップ最終56位
デュエプレ大好きおじさん・Timber(@47Timber)
ハンデスコントロールの名手
特にビートダウンプランへの梶切が得意な印象
自主主催大会に積極的に参加し結果を残している・mouse(@DmplMouse)
ボルメテウスカップ最終13位
アルカディアスカップ最終51位
バロムカップ最終89位・ヌケサク(@uyn516)
アルカディアスカップ最終98位
バロムカップ最終46位・ニッカ(@Nicca_DMP)
アルカディアスカップ最終2位
赤青系ビートダウンの名手
個別デッキランキング
今週もランクマッチ、特にマスター帯で多くみられたデッキでランク付けを行いました。
・赤青(t白)ビート
・赤青リーフ
・青緑(t白)リーフ
・赤緑速攻ネクラ
・二角コン
・アクアンイニシエート
・アクアンガーディアン
・クローシスボルコン
・青黒バロム
・ドロマーアルカディアス
・青単(t白)(t黒)
今回新しく『青単(t白)(t黒)』を追加しました。
各プレイヤーによるランキング(画像クリックで拡大)
各プレイヤーコメント(敬称略、参加順)
taki:
先週同様に青黒バロムと青緑リーフが飛び抜けて強く感じました。先週と違う点は、各種コントロールの構築がビートではなくコントロール同系を意識したものになりつつあることでしょうか。それにより赤青リーフのようなビートの立ち位置が良くなっていると思います。
ゼンダマン3号:
依然、青黒バロムが支配的と言える状況です。先週との違いは青黒バロムがミラーマッチに寄せる傾向が強いことです。その影響を鑑み、白系のコントールの評価をより低く、リソースの確保ができるビートダウンの評価をより高くつけました。
Timber:
青黒バロムは強いです。しかし、3週目では青黒バロム同型戦が増え、他のデッキも青黒に寄せた構築となってきているため、先週ほど勝てるデッキではなくなりました。速度重視よりリソース確保重視のビートが青黒バロムには有効です。今後、リソース確保重視のビートデッキが活躍しそうです。
mouse:
青黒バロム中心の環境は変わらずさらに母数も増えた印象です。ミラーマッチが増え、以前より少し運的な要素に左右されやすくなった印象です。それでもビートを使用する時に比べ同型も差別化は可能なため1位にさせてもらいました。クワキリ、サウザンドスピアと環境で強いカードが採用出来るデッキが対抗に挙げられるため、こんな感じで以降ランキングを付けさせてもらってます。まだもう少しの間青黒バロムが環境の中心に居座るのではないかと考えます。
ヌケサク:
青黒バロムが中心の環境理解が進みました。他のデッキも青黒バロム対策はしていますが、現状では「対コントロール(同系含む)を意識した青黒バロム」が優勢とみています。今週はコントロール内で青黒バロムに不利なデッキは評価を下げ、一方で対策の薄くなった赤青リーフの評価を上げています。リーフ系は「リーフ+マーチング・スプライト」「リーフ+二角」などコントロール相手にリソースが尽きない構築が試行錯誤されているようです。
ニッカ:
先週と同じく、青黒バロムが個々のカードパワーが高く優れたデッキであると感じます。その反面、青黒ミラーが増え、型の変更を余儀なくされているので、他デッキタイプにもチャンスが生まれていると感じます。特に赤青リーフは、苦手であるネクラ二角コンやドロマーアルカを青黒バロムが押さえつけている形となり、戦いやすい環境であると思います。青緑リーフはメタの研究が進み、刺さりにくくなっていると感じます。青緑リーフが減るとクローシスボルコンが戦いやすく、やや評価を上げました。また中速以降に強いシータビートの復権もあるのではないかと思っています。
総合デッキランキング
前章の個別デッキランキングより平均順位を算出しました。
1位(—) 青黒バロム 平均順位1.00(+0.17)
今週も『青黒バロム』が1位にランクイン。ついに6人全員が1位に据える快挙を達成した。一方で高い勝率を求められるレジェンド最上位では、このデッキを愛用しているプレイヤーが順位を落とす傾向があるのは興味深い。
前週と比べるとややミラーマッチに寄せたと思わしき構築が散見される。また<ゴースト・タッチ>を採用したタイプも結果を残しており、未だ結論が出ていないのが現状である。
2位(—) 青緑(t白)リーフ 平均順位2.67(—)
これまた前回に引き続き2位を獲得。コントロール対策筆頭の立ち位置は今週も変わらないようだ。平均順位も先週同様である。
今週は<レベリオン・クワキリ>と<シェル・キャノン>に加えて<光器ペトローバ>や<ブラッドウィング・マンティス>まで採用したタイプが多くみられる。減らされているのは2マナ域であり、より対コントロールに特化してきていると言える。
3位(+2) 赤青リーフ 平均順位2.83(+2.00)
先週5位に沈んだものの、今週は3位へと2ランクアップとなった。先週とは異なりコントロールがミラーマッチに寄せているのが主たる原因か。
先週に増して<ペコタン>や<マーチング・スプライト>でコントロールに厚くするのが流行しているか。それに加えてシールドトリガーを絞った構築も散見される。
4位(+2) クローシスボルコン 平均順位3.50(+2.00)
こちらも順位、平均順位ともに2ランクアップとなった。環境が進み、対策すべきデッキが絞られてきたことが要因か。
見るべきデッキが絞られたが、そのアプローチは未だ定まっていない印象を受ける。画像は比較的オーソドックスなデッキを意識したが、シールドトリガーに重点を置いたものや手札破壊を重視したものなど様々なアプローチがみられる。
5位(-1) ネクラ二角コン 平均順位5.67(-1.33)
前回に引き続き1ランクダウンとなった。やはり『青黒バロム』に相性が良くないのが大きいか。
<悪魔神バロム>に破壊されない大型クリーチャーとして<凶骨の邪将クエイクス>を採用したタイプが多くみられる。またハンデス対策とマナブーストを1枚で行える<リバース・チャージャー>も人気である。
6位(new) 青単(t白)(t黒) 平均順位6.50(new)
今週追加したデッキが6位のランクイン。コントロールに対抗すべくドローを意識したアプローチであるが、デッキパワーの低さが懸念点であるか。
タッチ白は<ホーリー・スパーク><ホーリー・メール><光器ペトローバ>、タッチ黒は<汽車男><傀儡将ボルギース><デーモン・ハンド>が採用されることが多い。2つのタッチカラーの差異であるが、前者は少しビートダウンに寄せていて、後者は少し横に並べるプランを意識している。
7位タイ(-4) ドロマーアルカディアス 平均順位7.33(-4.00)
先週3位のデッキであるが大きくランクを落とす結果となった。順位、平均順位ともに4ランクダウンと今週最大の下げ幅になっている。ビートダウン減少、コントロール増加の煽りを一番受けたデッキであると言える。
対ビートダウンデッキであるが、一番多いビートダウンデッキである『青緑リーフ』を受けきれないことが多く、メタゲームに合っていない印象。しかしながら『青緑リーフ』に構築をよせるとデッキバランスが乱れるため環境が回るのを期待する方が良いだろう。
7位タイ(—) アクアンイニシエート 平均順位7.33(-1.33)
『ドロマーアルカ』と並び7位タイにランクイン。同じ白系のコントロールデッキでもビートダウンを仕掛け易いこちらの方が『青黒バロム』に戦えると言える。しかしそれは一貫性が無いとも捉えられ、差し引きあって同じランクという結果となったか。
<卵抱虫ゼリー・ワーム>を加えビートダウンプランを意識した構築が主流か。他に<牽制の使途カルエス>や<リバース・チャージャー>を採用した対ビートダウンを意識したタイプも結果を出している。2つのアプローチが環境に混在しているは大きなポイントである。
9位(-1) 赤青(t白)ビート 平均順位8.17(-0.66)
前回より1ランクダウンとなった『赤青ビート』。もともとの数こそ少ないが、密かに数を増やしつつある印象を受ける。
コントロール増加を受けて<ミラージュ・マーメイド>で戦うタイプが少し多いか。画像では入れていないが、コントロール相手にもカウンターを狙える<ホーリー・スパーク>も有用。
10位(-1) 赤緑速攻 平均順位10.00(-0.67)
前回『アクアンガーディアン』と最下位争いをしていたこのデッキだが、今回は全員がこちらを上にもってきた。『青黒バロム』への戦いやすさと、苦手な白系コントロールの減少が要因としてあげられるか。
先週は<シェル・キャノン>が多くみられたが、今週になって対コントロールだけに特化した<レベリオン・クワキリ>も復活の兆しを見せている。
11位(-1) アクアンガーディアン 平均順位11.00(-1.33)
ついに3週連続の最下位となった『アクアンガーディアン』。現環境で流行のアプローチでは厳しいと言わざるを得ない。月末用に隠されたデッキに期待か。
実は筆者自身、今週は『アクアンガーディアン』と対戦していない。よって流行もわからずサンプルデッキである画像も先週のものをそのまま使用している。
終わりに
まずは一ヵ月間通して参加していただいたtakiさん、Timberさん、mouseさん、ヌケサクさん、ニッカさんありがとうございます。本シリーズは皆さんのおかげで成り立っております。
またいかがだったでしょうか。第三週は比較的メタゲームの動かない週となりましたね。自分としては、そんななかでも少しずつ存在する変化が、月末の前兆といいますか嵐の前の静けさのようなものに感じる回でした。毎月大荒れする月末、そして翌月のネタばらしが今から楽しみです。
そして本シリーズですが、参加プレイヤーの月末闘争に配慮し、今月の連載はこれで終了となります。それではまた来月お会いしましょう。
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ゼンダマン3号(@zendaman3gou)